第
第
1
1
章
章
計
計
画
画
の
の
基
基
本
本
的
的
事
事
項
項
1−1
緑の基本計画とは
1−2
緑のはたらき
1−3
緑の基本計画策定の目的
1−4
計画対象区域
1−5
計画の目標年次
1−6
計画の位置づけ
1−7
緑の基本計画での緑・緑地とは
1−8
緑の基本計画の構成
2
緑の基本計画とは、都市緑地法*1第4条に基づく「市町村の緑地の保全及び緑化の推 進に関する基本計画」のことで、将来に向けて甲斐市の緑のあるべき姿を明らかにし、 その実現のための取り組みを示すもので、次のような特徴があります。
●
緑に関する全ての内容が含まれる総合的な計画です
緑の基本計画は、都市公園*2の整備や緑地の保全に関する制度の指定などに限らず、 緑化の推進や緑化意識の普及・啓発活動、公共公益施設や民有地の緑化、郷土の景観の 保全など、緑に関する総合的な計画です。
●
花と緑あふれるまちづくり「ガーデンシティ・甲斐」の指針です
本市では、潤いある水と緑に囲まれた生活空間を創造するため、緑のまちづくり条例 を制定し、民間及び公共施設の緑化基準の設定や、花と緑のまちづくり運動など緑化推 進に関する基本的な事項を定めました。
この条例に基づき、道路沿いへの花壇の設置や花の苗プレゼント、家庭での生け垣・ 花壇設置の推奨、緑化ボランティアの育成など、花と緑あふれるまちづくり「ガーデン シティ・甲斐」を進めています。
甲斐市緑の基本計画は、先人より受け継いだ豊かな緑を守り、花と緑あふれるまちを つくり・育てるために、市民・企業・行政が協力・連携して取り組むための指針です。
●
市が市民の意見を反映して策定する計画です
緑地の保全や緑化の推進、実現のための方針 などについて、市民の意見を聞きながら、市が 創意工夫して策定する計画です。
計画の策定にあたっては、市民公募者を含む 「甲斐市緑の基本計画策定委員会」を設置して、 計 画 内 容 を 検 討 す る と と も に 、「 緑 の お 宝 さ が し」と称したワークショップ*3を開催しました。
また、パブリックコメント*4(市民意見の募 集)を実施するなど、計画の公表が定められて います。
1−1
緑の基本計画とは
用語の解説
*1 都市緑地法(⇒P115) *2 都市公園(⇒115) *3 ワークショップ(⇒P116) *4 パブリックコメント(⇒P115)
図 1 - 1 緑の基本計画と市民との関係 緑の保全
都市公園の整備 民有地の緑化
意見の反映
計画の公表
市民
3
緑は、都市の環境や市民の暮らしに様々な役割を果たしています。
○ 地球温暖化の防止
樹木などの植物は、光合成の作用により地 球温暖化*5の原因である二酸化炭素(CO2)
を吸収し、地球温暖化を防止する働きがあり ます。
適正に管理された森林は、樹木の生長が旺 盛であるため、二酸化炭素をより多く吸収し ます。植生的には、広葉樹よりも針葉樹の方 が二酸化炭素の吸収量が多いという調査結果 が示されています。
○ 都市の環境負荷の軽減
緑は、窒素酸化物や硫黄酸化物などの大気 汚染物質を吸着して、大気汚染を緩和する働 きがあります。
また、ヒートアイランド現象*6の緩和にも 有効で、まとまりを持つ緑地の内部は、周辺 市街地に比べて低温であることが確認されて おり、都市部を中心に建築物の屋上や壁面の 緑化が進められています。
○ 都市の安全性の向上
森林は、水源をかん養し、大雨による土砂災 害などの発生を抑えるほか、農地とともに雨水 を貯留して、洪水を防ぐ役割を果たします。
公園などの緑は、災害時に火災の延焼を防ぐ 役割を果たすほか、安全な避難場所や救援活動 の拠点になります。
1−2
緑のはたらき
用語の解説
*5 地球温暖化(⇒P115)
*6 ヒートアイランド現象(⇒P115)
4
○ 自然と共生する都市環境の形成
森林・農地・河川などの緑は、様々な生き 物の生息生育地であり、緑の空間が計画的に 確保されることで、自然と共生する都市環境 の形成が図られます。
市街地においても、緑化によって水辺や緑 を創出し、空間をつなぐことで、より豊かな 生き物の生息生育環境を生み出すことができ ます。
また、緑は環境教育の場ともなります。
○ レクリエーション活動の場の提供
公園などの緑は、市民が遊び・運動・休憩・ 自然とのふれあいなどを楽しむレクリエーシ ョン活動の場となり、市民に活力と安らぎを 与えてくれます。
緑の中でのレクリエーション活動は、疲労 の回復に有効であることが確認されており、 今後さらに高齢化が進行する中で、公園や散 策路などが、市民の健康の維持増進の場とし て、大きな役割を果たすことが考えられます。
○ 潤いのある都市景観の形成
自 然 景 観 や 田 園 景 観 を 形 成 す る 森 林 ・ 農 地・河川などの緑は、ふるさとの風景をつく り、市民の郷土意識を高める重要な要素とな ります。
このうち、農地では、穀物や野菜などの食 糧が生産されています。
5
本市の北部は、景勝地として有名な昇仙峡や秩父多摩甲斐国立公園の指定地域を含む 「森」、中部は傾斜地に設けられた美しい棚田による水稲栽培、自然条件を利用した果樹 栽培が盛んな「里」、南部は市街地と農地が混在する「まち」が形成されており、豊かな 自然環境と利便性の高い都市機能を有する地域として発展してきました。
平成 1 8 年に策定した第1次甲斐市総合計画*7では、「緑と活力あふれる生活快適都市」 を市の将来像に掲げて、まちづくりを進めています。
甲斐市緑の基本計画は、第1次甲斐市総合計画を支える緑部門の基本計画として、1 0 年先、2 0 年先の将来を見据えながら、市民・企業・行政が協働*8して、花と緑あふれる まちづくり「ガーデンシティ・甲斐」に取り組む指針となる計画です。
緑の基本計画は、一般的には都市計画区域*9を対 象としていますが、都市計画区域外に都市環境の基 盤をなす山地・丘陵地の森林・農地が広がり、森・ 里・まちの環境が一体的につながる都市特性を有す ることから、甲斐市緑の基本計画では、行政区域全 域を計画対象区域として設定します。
1−3
緑の基本計画策定の目的
1−4
計画対象区域
用語の解説
*7 第 1 次甲斐市総合計画(⇒P115)
*8 協働(⇒P114) *9 都市計画区域(⇒P115)
6
緑の基本計画は、概ね 2 0 年後を目標とする長期計画であることから、計画策定年次 の概ね 2 0 年後にあたる平成 4 0 年を計画目標年次として設定します。
また、第1次甲斐市総合計画の目標年次である平成 2 7 年を短期目標年次、計画策定 の概ね 1 0 年後にあたる平成 3 0 年を中間目標年次とします。
平 1 8 年 平 2 7 年 第1次甲斐市総合計画・・
甲斐市緑の基本計画・・・
甲斐市緑の基本計画は、市民・企業・行政が協力・連携して取り組む緑のまちづくり の共通目標・指針となるもので、上位計画・関連計画や緑の施策・活動との関係は、次 のように示されます。
・上位計画にあたる「第1次甲斐市総合計画」を支える、緑部門の基本計画です。 ・甲斐市都市計画マスタープラン*10や、策定済み及び今後策定される関連計画と連携
して、花と緑のまちづくりを推進していく計画です。
・今後、市民・企業・行政が協働して展開する緑の施策や、緑化活動の指針となる計 画です。
1−6
計画の位置づけ
第1次甲斐市総合計画 「緑と活力あふれる生活快適都市」
甲 斐 市 の 都 市 計 画 に 関 する基本的な方針 ( 甲 斐 市 都 市 計 画 マ ス
タープラン)
甲斐市
緑の基本計画
緑地の保全、都市公園の整備、緑化の推進、緑の啓発等に 係る施策・活動の指針となる
策定済み及び、今後 策定される関連計画 即する
適合する 調和する 指針となる
1−5
計画の目標年次
図 1 - 4 計画の位置づけ
用語の解説
*10 都市計画マスタープラン(⇒P115)
図 1 - 3 計画の目標年次 計画策定
年次
短期目標 年次
中間目標 年次
7
(1)「緑」
「緑」とは、樹木・草花・芝生・水面などの自然的要素によって覆われた、良好な自 然的環境を形成する土地の総称で、本市には次のような緑が分布しています。
(2)「緑地」
緑地とは、樹林地、草地、水辺地などにより良好な自然的環境が形成されている土地 のうち、緑地の保全・創出や都市公園などの制度によって、開発や土地利用が規制され る区域などをいいます。
今後、制度の適用が考えられるものを含めて、次のような緑地が挙げられます。
1−7
緑の基本計画での緑・緑地とは
・森林、原野
・農地(水田、畑、果樹園等)
・社寺林、屋敷林、小規模な樹林、樹木 ・河川、水路、ため池
・公園、広場などの公共の屋外レクリエーション施設 ・学校、庁舎、道路などの公共公益施設の植栽地 ・住宅や企業用地の植栽地
・ゴルフ場などの民間レクリエーション施設の植栽地
緑
地
地
域
制
緑
地
法による地域
自然公園、保安林、地域森林計画対象民有林、農業振興地域、史跡・
名勝・天然記念物などの文化財指定地
協定
※
緑地協定、景観協定で緑地に係る事項を定めているものなど
条例など
※ 条例・要綱・契約・協定などによる緑地の保全地区や緑地協定地区、
樹林地の保全 契約、協定による工場植栽地など
施
設
緑
地
都市公園 都市公園法で規定するもの
街区公園、近隣公園、地区公園、総合公園、運動公園
都市公園
以外
民間施設
緑地
市民緑地、ゴルフ場などの民間レクリエーション施設、社寺境内
地など 公共施設
緑地
公園緑地に準ずる
機能を持つ施設 市立公園、河川公園、その他の公園・広場
公共公益施設の植 栽地など
学校の植栽地、道路の街路樹や植栽帯、その
他の公共公益施設の植栽地など
8
● 基本理念
● 基本方針 ● 計画方針
● 施策の方針
● ゾーン別の緑の計画と施策の方針
● 今後の取り組み
1−8
緑の基本計画の構成
森・
里・
まちの緑を愛して
心豊かに
∼ ガーデンシティ・甲斐をめざして ∼・緑の調査の推進
・緑の活動の体制づくり
・緑の情報提供、緑化相談の充実 ・緑化啓発活動の展開
ふるさとの緑を保全・継承します
−緑を守る−
・森林の保全と適正管理 ・優良農地の保全 ・河川環境の保全・整備 ・棚田の景観保全
・ふれあいの森としての森林の活用 いきいきとした市民活動を育む緑を
整備します
−緑をつくる−
・身近な公園のリフレッシュ化 ・公園群の形成
・身近な憩いの場の設置 ・健康の道の設定 ・都市公園の整備
甲斐市の魅力を高め、安全・快適な
生活を支える緑を育てます
−緑を育てる−
・緑の保全・活用・創出 ・花と緑の拠点の形成 ・公共施設の緑化 ・花と緑の景観軸の形成 ・緑の連続する市街地の形成 ・郷土のまちなみ景観の形成 市民・企業・行政の協働による緑の
まちづくりのしくみを整えます
−緑を結ぶ−
・緑の課題や市民の要望などに対応した、新たな施策の設定
・市民の主体的な活動を育む施策や、市民・企業・行政が協働で取り組む施策の充実 ・質の高い緑の創出につながる施策の充実
・緑の保全及び緑化の推進に係る法制度の有効活用
・計画の推進体制づくり ・緑の基本計画の見直し ・緑の基本計画に係る施策の進行管理 ・緑の基本条例の充実